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執筆者の写真Masaki Otsuka

僕たちの『関心領域』は?

ひっさしぶりに

映画館で映画を観てきました。



ヨガスタジオの工事真っ只中なんですが、

少し余裕ができたので、行ってきました。




『関心領域』

という映画です。




現在は世界遺産にも登録されている

ポーランドにある


「アウシュビッツ収容所」




1940年~45年の第二次世界大戦中に

ナチス・ドイツが人種差別による強制労働、絶滅政策によって

約110万人もの死者を出した場所。




映画では

この収容所と壁1つ挟んで暮らしている

アウシュビッツ収容所所長の家族の様子を映し出していました。



ちなみに、

青汁王子が収容所に行った動画をアップしてたので、

気になる人は見てください。




映画の感想



・頭痛くなった。気持ち悪くなった。


・恐怖を感じた。


・今の日本の現状を表してる気がした。






想像してみてください。


目の前には

大きな家に、

プール付きの広大な庭。



でも

そのすぐ背後には


煙突がもくもくしていて、




朝晩鳴りやまない蒸気機関の音。




銃声の音。






大勢の人の悲鳴。








・・・




映画では

収容所内の様子を映し出した描写はなかったですが、


音によってずーーーっとそれを表現している。




時折


犬が壁に向かって吠えたり、



赤ちゃんが泣き止まなかったり、



始めてきた来客が不審に思って、朝起きたらいなくなったり。






この異様な雰囲気を

「おかしい」って表現している存在はいるものの、




そこにずっと住んでいる家族は

隣で行われていることに関心を示さず、


幸せに暮らしている様子を描き出していました。







あ、





僕たち日本人も同じかも。。。







衣食住

生きていくためには何不自由なく揃っている今の日本。




1人一台以上

常に肌身離さず持っているスマホ、パソコン。




政治、経済、社会問題、自然の問題




僕たちの社会では

基盤となるような事柄においても、




興味を示せば

いくらでも調べられるし、

関わろうと思えばいくらでも関われる。






でも、

普段見ているのは、調べているのは

自分が好きなものだけ。




SNSなんか

AIによって興味関心が勝手に決められて、

特定の情報しかほぼ表示されないようになってる。




少し疑問に思ったこと、

「おかしい」って思ったことでも、



調べるのめんどくさいし、

関わるのはもっとめんどくさい。




どうせ誰かがやってくれるだろうし、

俺には、私には、

直接関係ないからいいや。




うん。



僕自身の中にもこう思っている自分がいます。




でも、

本当にそれでいいのか?






ヨガ講師だったら

ヨガのことだけ勉強していればそれでいい。




医者だったら

自分の専門分野だけ詳しければそれでいい。




車屋さんだったら

車のことだけ勉強してればいい。







好きなことだけ勉強してれば、

お金貰えて食ってけるからそれでいい。






本当にそれでいいのか??



というか、

こういった考えも

当たり前だと思ってたけど、


そう思うように仕組まれてることなんじゃないか??




僕たちの関心領域は

僕たち自身が決めているようで、

実はコントロールされているんじゃないか?






経済社会のことだけ考えたら、

この考えだと効率はいいし、お金は回るから

良いんだと思います。




だって困った時は

お金払って「専門家」に任せれば解決してくれるんだもん。





でも逆に言うと、



それってお金がないと

生きていけない社会を作り出しているだけですよね。




自分で責任を負うことを

遠ざけてるだけですよね。








テレビやニュースでは

やたらと「専門家」やら「先生」やら

権威があるような人達の言うことが全て正しいように報道されてますが、



本当にそうですか?





身体に入れる物さえも

自分でろくに調べもせず、

専門家や先生が「大丈夫」って言っていたら入れちゃうんですか?


(過去の僕自身に対して言っています)




一見関係なさそうなことでも、

社会は巡り巡っていますので、

いずれどこかしらで関係してくることだらけです。



政治なんて特にです。



よく


「政治と宗教とお金に関する話はタブー」


なんて言われたりしますが、

なんでタブーなんですか?



それぞれ信じるものがあった上でも、

お互いがお互いを尊重して

話し合うべきではないですか?






今の日本に暮らしていると、

やたらと「分断」したがる風潮があります。



その根底には

「自分と考えが同じ人は味方で、それ以外は敵」

といった無意識の思想が埋め込まれてる気がします。





でも、

分断すればするほど

格差が生まれ、争いが増えます。



2020年から

始まった外出規制なんかも

この分断を助長するものになったはずです。







みんな考えが違うのなんて当たり前。




1人1人

それぞれの意見があって、



「あ、君はそういう考えをしてるんだね。

ちなみに僕はこう思うんだよね。」



って

お互いが相手を尊重した上で話し合いをする。





その話の中で

もしかしたら受け入れられないことも出てくるかもしれない。



でも、

相手がそういう意見なのにはそれなりの理由もあるはず。




だから、

ただ否定をするんじゃなくて


さらに詳しく話を聞いてみたり

自分で調べてみたりして


1つの物事についても

多面的に捉えられるように興味関心の輪を広げてみる。





すぐにはできなくても、

一人一人が日頃からこういった心がけで生活するようにする。



そうすると、

この張り詰めた社会の雰囲気が

ほんの少しでも緩くなるんじゃないかな~




って、






そんな願いを込めて

この文章も書いてみました。








最初の映画に戻りますが、


時間を作ってでもこの映画は見るべきです。

(1人でじっくり見た方が心に突き刺さります)









最後まで読んでくださりありがとうございました。


またお会いしましょう👋

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